和食×調理師に特化した求人サイト

専門学校を卒業して本格的な懐石料理が学びたかったので単価が高い高級旅館を中心に就職活動をしていました。　その中でも広島ですごく有名で口コミも非常に高い旅館に面接で訪れました。社長はとても気さくで「君いいねー！明日からでもいいから一緒に働こう！」となんとその場で内定をもらい嬉しくなって入社を即決しました。
一週間後・・・その気さくな社長は鬼のような顔で調理師に罵声を浴びていました。しかも部屋数が70部屋に対して調理師人数が3人しかいないため1日の労働時間は12時間以上。入社して3日で退職しました・・

そのほかにも
「週休二日」と聞いていたが週1日しか休めない・・・
「手作りにこだわる」と聞いていたが既製品が多くて腕が上達しない・・・
などなど

「まずは働いてから考えて」という文化
ホテルや旅館と聞くと華やかなイメージを持たれがちですが、実際には温泉地の多くが高齢化の進むド田舎です。
都市部では8時間労働や残業代の支給が当たり前で、パワハラ・セクハラ防止などのコンプライアンス教育も徹底されている企業が多いですが、ド田舎ではそうした情報や価値観が浸透しにくく、30年前と比べても労働環境が大きく変わっていないケースが少なくありません。
さらに、事前に細かい説明をするよりも、昔ながらの「まずは働いてから考えろ」という文化が根強く残っています。そのため、現代の一般的な労働環境を前提に入社すると、大きなギャップに直面してしまうのです。

当社は紹介先と５つの約束をしていいます。
①条件通知書を提示する。
②雇用契約書を締結する。
③昨年度の平均残業時間を開示する。
④昨年度の休日実数を開示する
⑤料理長との直接面談。
更に、料理師の方たちが気になることも情報提供しています
厨房人数、部屋数、料理単価（原価率）、既製品の割合、
コンビニ・スーパーまでの距離、
そして、寮までの距離と設備（家具家電はあるか）など。

30年前の働き方が必ずしも悪いわけではありません。　ハードワークだけど給料が良かったり、予約がなければ半日休みになったり、食材が余ったら持ち帰らせてもったり、大事なのは「実態を正しく把握できる情報開示」で、それをもって、自分に合うか合わないかを精査するのが成功する転職だと思います。