調理師の転職回数が多い5つの理由
調理師が7割が3年以内に転職する
調理師不足が深刻化している中、高い広告費を払ってやっと調理師を採用したのに1年で辞めてしまう・・・ そんな経験ないでしょうか。 実は、調理師の7割が3年以内で転職をしています。
理由① 転職=キャリアアップ⁉
そもそも一般企業でよく言われる「最低でも3年は働く」という概念が調理師にはありません。 もっといえば、同じ職場で長く勤めるよりも、いろんな師匠の元で、いろんな地域の食材を使って、いろんな仕入れ業者と接点をもったほうがキャリアアップに繋がるという価値観があります。
理由② 調理師会のいいなり
調理師会からの紹介を受けると人事権が雇用主(企業)ではなく調理師会になってしまうことがよくあります。 「あたなの旅館に入れた料理長を、あっちの旅館が忙しいから異動させるね、変わりの人を用意するから」「この調理師さん、いま仕事が無いからしばらく預かって」のように、調理師や雇用主の意思ではなく調理師会の都合で転職をさせられます。※3か月に一回転職している人もいる。(雇用先が調理師会で派遣でいろんな旅館・ホテルへ配属されるイメージ) 同様におやじ(師匠)の命令で点々と全国周っている調理師もいます。
理由③ 我慢ができない
中学校、高校を卒業して田舎の小さな旅館で3~5名の厨房で何十年働いていると、どうしても価値観が狭くなってしまい些細なことでケンカしたり、イジメがあったりする。 本来であれば、そういったことがあれば当人同士で話し合ったり、組織的に改善できるように会社へ報告するが、事が起こると感情的になり「今日で辞める!」みたいなことがよくあります。 一般の調理師だけでなく管理職である料理長でも同じような振る舞いをすることがあるからビックリです。 さらに転職回数が多いことが転職のマイナスになることを理解している調理師は平気で履歴書を改善しています。
理由④ 転職先はたくさんある
とわいえ、調理師不足が深刻な観光業としては、どんな人でも採用したいという状況なので、正直なところ、受け入れ先はたくさんあります・・・ だから調理師は「ここがダメだったら次のところ行こう」とバイト感覚で、すぐに転職をしています。 転職癖がついている人は、「自分に合う職場」を求めて転職を繰り返し「環境に合わせる努力」をせず、ずっと成熟しないまま年を重ねていきます。
理由⑤ スケさん周り
スケさん(日雇い)として、全国を周っている調理師もいます。 ①本当は正社員になりたいが適正がなく定職につけない。②料理長の仕事がしたいが、なかなか採用されず、決まるまで繋ぎで働く。③いろんな温泉地を周りたい。 こういった調理師は繁忙期ごとにいろんな地方を点々としています。
転職回数が多いとダメ?
ダメです。
人間関係が合わない、環境が合わない、のであれば「合わすスキル」を身に着ける必要がありますし、それは短期間では得ることはできません。 「入社の前に聞いていた給料額と違うからすぐ辞める」これも一理ありますが、客観的に見極めるスキルも必要です。 この売上規模でこの調理場人数でこの給料は高すぎる・・・など。 さらに「転職=キャリアアップ」という側面もありますが、でも何かを得るのに1年は短すぎます。
結論、どのような状況であって1社平均3年以上勤めている調理師の方を採用するの良いと思います。
人間関係が合わない、環境が合わない、のであれば「合わすスキル」を身に着ける必要がありますし、それは短期間では得ることはできません。 「入社の前に聞いていた給料額と違うからすぐ辞める」これも一理ありますが、客観的に見極めるスキルも必要です。 この売上規模でこの調理場人数でこの給料は高すぎる・・・など。 さらに「転職=キャリアアップ」という側面もありますが、でも何かを得るのに1年は短すぎます。
結論、どのような状況であって1社平均3年以上勤めている調理師の方を採用するの良いと思います。