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料理長求人の罠
料理長と思ったら「候補」だった

1. 「料理長」求人は奪い合い!

板場(厨房)の頂点に立ち、自分の考えた献立でお客さまを喜ばせる。仕入れから段取りまで、すべてを自分の采配で進める……。調理師としてこれほどやりがいのある仕事はありません。お給料も上がり、責任ある立場として周囲からも尊敬されます。

しかし、一度この「絶対的なリーダー」の味を知ってしまうと、「もう誰かの下では働けない」という強いプライドが芽生えることがあります。実は、これが一つ目の罠です。

現在、和食の世界では50代〜60代のベテラン層が厚く、その多くが料理長経験者です。「料理長としてしか働きたくない」という人が溢れ、一つの椅子を大勢で奪い合う厳しい状況になっているのです。

2. 求人票に隠された「おとり」の正体

「今の職場は人間関係がキツイから、自分が一番上になれる料理長になりたい」
そう考えて仕事を探す人も多いでしょう。企業側もその心理をよく分かっています。

実は、普通のスタッフ募集よりも「料理長募集!」と書いたほうが、圧倒的に応募が集まるのです。ここに罠があります。

よくあるトラブルの例:
求人には「料理長募集」とあったのに、面接に行くと「まずは『料理長候補』として入ってもらい、実力を見てから昇格を決めます」と言われるケースです。

「いつか料理長になれるなら……」と入社しても、いつまでも一般職のまま、というトラブルが多発しています。これを防ぐには、入社前に必ず「条件通知書」(ポジション、役割、給料がハッキリ書かれた書類)をやり取りすることが大切です。

3. なぜ企業は「料理長」採用に慎重なのか?

企業が「候補」という言葉を使いたがるのには、実は切実な理由があります。
私たちの調査では、入社した料理長の約3割が、現場をうまく回せずに失敗しているというデータがあるからです。
※当社が紹介した料理長はほぼミスマッチはありません。

「自分のやり方にこだわりすぎて、今のスタッフと衝突する」

「数字(原価率)の管理ができない」

「想定外の忙しさに対応できず、予約をパンクさせる」

こうしたミスが起きると、お店は大損害を受けてしまいます。だからこそ、企業側も「本当にこの人に任せて大丈夫か?」と慎重にならざるを得ないのです。

4. 失敗しないための「自己分析」

「料理長になりたい!」という情熱は素晴らしいものです。でも、応募する前に一度立ち止まって、以下のポイントをチェックしてみてください。

味の好み: そのお店の料理スタイルは、自分の得意分野と合っているか?

チーム構成: 厨房の人数は、自分が回せる適切な規模か?

数字の感覚: 決められた原価率の中で、魅力的な献立を作れるか?

「自分の作りたい料理」と「お店が求めている料理」がズレていると、どんなに腕が良くても苦労することになります。