64歳 鹿児島県 和食調理師(バイト)
60歳からの地獄
16歳からこの世界で働いているのでザクっと50年近くは和食調理の経験があります。 その辺の若い子よりも仕事は早いし、1日12時間でも働くことができる。 料理長経験も20年近くあるので、和食のことであればなんでもできる!から、自分はたくさんの人から求められると思っていました・・・ しかし現実はそんなに甘くありません。 60歳を越えるとほとんどの会社は定年でそもそも正規雇用してもらうことができず、日雇い(助)かバイトでしか仕事がありませんでした。 老後のことを考えるとまだまだ働いてお金を貯めないといけないから日中は社員食堂で夜は居酒屋でバイトを掛け持ちして、なんとか食いつないでいました。 なにより、肉じゃが、焼きそば、オムライスなど、誰でもできる料理を毎日作らないといけない、孫ほどの若い子達が上司で、年上の人を馬鹿にしたような話し方で毎日が苦痛でした。
WEB面接とは?
転職を決意した私は、ハローワークに相談。 しかし、同じような食堂や居酒屋ばかり紹介される。 娘に「求人サイト」なるインターネットで仕事を探す方法を教えてもらったら「旅館の和食調理師」の求人がたくさんあった!のでさっそく応募してみました。しかし、「履歴書をメールでください」「一時面接はWEBになります」とまったく理解が追いつかない選考で、諦めていました。そんな時、兄貴(昔の先輩)から「和食プロ」さんを紹介してもった。
本格懐石で正社員
居酒屋のような仕事に抵抗があることをしっかり理解してくれているので、本格的な懐石料理ができる旅館とホテルに限定して、いくつか提案してもらいました。 通勤圏では条件があうところはありませんでしたが、大手全国チェーンのホテルで選考を進めることができました。 正社員雇用で月収30万円、寮付き、そして和食の懐石ができる! 本部が東京だったのでWEB面接になったが、「和食プロ」さんがレクチャーしてくれてすべて解決し無事に入社できました。 単身赴任になりますが月1回は帰れる距離ですし、70歳まで正社員雇用してくれるので、それまでしっかり働いて70歳以降は実家に帰って畑仕事をしながら、暇なときだけ「助さん」で働こうと思っています。